2023年12月23日 グランドーム下関 オープニングイベントを振り返ります!

押忍、ヒカル応援団長のシンです押忍!
2023年最後のトークは、グランドーム下関 の オープニングイベント に向けて何度も重ねた打ち合わせが代わりとなりました。
ヒカルは当然ですが、わたしも12月は グランドーム下関 一色!
この記事を執筆している現在、オープニングイベントも無事に終わり、プレオープンに突入してフル回転している状態ですが、本当にいろいろなことがあり、いろいろなことを考え、いろいろなことが進んだ1ヶ月となりました。
今回は少々長いですが、いつまでも記録に残るよう、グランド―ム下関の大切な1日を書き留めておきたいと思います。
グランドーム下関 オープニングイベント
構想
オープニングイベントの構想は グランドーム下関 の計画がスタートした時点からずっとあったのですが、具体的なイベントのイメージが出来上がったのは、前回の記事に書いた、ヒカルの実家での打ち合わせの時でした。
来賓を招いた内覧会とテープカットのセレモニー、そして一般の方にも施設をご覧いただく見学会、それぞれに準備が必要で、わたしも裏方として手伝いながら、ウワッ、あれもしなきゃ、それも用意しなきゃ、これ買っとかなきゃ、って、todoリストがタイプライターから溢れるように伸びてくるような日々が流れ始めました。
そもそも、「オープニングイベントって必要か?」と問われると、経営者によっては不要と捉える人もいるだろうし、利益を最大化するためのプロジェクトのひとつとして戦略的に捉える人もいると思います。
でもヒカルはオープニングイベントを開催する理由について「だって楽しそうじゃん」から入りました。他の施設のオープニングイベントでテープカットをやってるのを見たとか、憧れる社長がやってた楽しいイベントに参加したとか、そこで直感的に「ワッ、コレッッ‼︎」って思ったら自分もやってみたくなっちゃうみたいなんですが、わたしはこれがヒカルのすごいところだと思ってます。
だってわたしがヒカルのオープニングイベントでテープカットやってるのを見て「ワッ、コレッッ‼︎」って思ったとしても、それを自分で実現しようなんて思いつかないし行動できないからです。
ヒカルの場合は一時的なビジネスとしてグランピングを捉えていません。一生をかけて取り組む壮大なライフワークの一部として捉えているからこそ、自分自身が誰よりも楽しむことを大切にしているし、結果として情熱を注ぎビジネスとしても成功しています。
ただ、オープニングイベントの2日前に前田下関市長による市政報告会に出席したヒカルは、冒頭でいきなりギターをかき鳴らして尾崎豊の「僕が僕であるために」を熱唱する市長の姿を見て「ワッ、コレッッ‼︎」って思ったそうですが、さすがにそこから2日間でオープンの準備を進めながらパフォーマンスとしてのクオリティを高める練習を並行して行うのは困難と判断し、諦めたそうです。
機材
ちょっと本題からはそれるんですが、オープニングイベントの準備を通してとても興味深かったことがありまして…。
それっていうのが、ヒカルの「マイクへの思い入れ」の強さです。
今後も各種イベントで使用することがあるだろう、ということで、このたび音響機材を購入することにしたヒカルは、パワードミキサーとスピーカーのセットや、ワイヤレスマイクが届くとわたしと一緒にセッティングし、試しに音を出してみることにしました。
「新しい音響の機材が届く」っていうのは、触わったことがある人なら理解していただけると思うのですが非常にテンションが上がるもので、特にメカメカしいミキサーやワイヤレスマイクのレシーバーなんかは、配線やってみよう、ツマミを回してみよう、とガチャガチャやりたくて仕方なくなるものです。
ヒカルももちろんそうだったのですが、歌うことが大好きなヒカルにとっては、マイクを通して声を出してみたい!ってことに興味が集中して、準備ができたら嬉しそうに声を出してました。
片づけるときもとにかくマイクを大切に大切に扱いながら箱にしまう様子を見て、
「ヒカル ホンマにマイク好きなァ…」
って声をかけたら、ヒカルもその時ハッとしたようで、「そういや子どもの頃にもマイクを買ってもらったことがある」って…
「どんだけ歌うことと講じることの申し子なんよ!」
っていうワケの分からないツッコミようしかありませんでした。
準備
来てくださる人がいないとオープニングイベントは成立しません。
ヒカルが午前中のオープニングセレモニーの来賓をご招待し、吉田真次衆議院議員、前田晋太郎下関市長、香川昌則下関市議会議長をはじめ、ゴージャスな来賓のラインアップが明らかになると、正直なところ、わたしはビビっちゃいました。
わたしが日頃会いたいなと思ったとしても、おいそれと会うことのできない名前がリストにズラッと並んでいたからです。
これがヒカルの人脈であり、グランドーム下関にかかっている期待の大きさか…!と改めて実感した瞬間です。
それから午後に予定している、一般の方を対象とした施設見学会については、週末の新聞に折り込まれたり、市街地では各戸にポスティングされたりしているフリーペーパーにヒカルが広告を載せると、なかなかの反響があり、参加希望者からの応募がワッと一気に集まりました。
見学会の時間の目安が1組あたり30分なので、見学希望時間帯ごとに30分で区切って参加者を振り分けていきます。
ポスティングされたのが市内ということもあって、見学希望者は皆さん下関市内の方で、コメント欄に「ペットの犬を連れて行ってもいいですか?」「雨天でも見学会は実施されますか?」など質問してくださっている方や、既に宿泊予約をしていて下見として実際の施設を見に来られる方など、とにかく皆さんの関心の高さが感じられてワクワクドキドキします。
物理的な準備も、テープカットの道具一式のレンタルや、来賓に配るお土産、見学会で配るお菓子、先述の音響機器など… 着々と揃っていき、管理棟には物や段ボールが山積みになっていきました。
一方でグランピング施設の方は外構工事が絶賛ラストスパート中で、オープニングイベント当日までにどこまで進めるか…という雰囲気になっていきます…。
幸い、各種サイトがひとつずつは見てもらえる状態になりそうなので、来賓の内覧会と見学会はなんとかOK。
プレオープンには間に合わせないとね…! と、オープニングイベント数日前、いまだ管理棟の前にこんもりと盛られたままの真砂の山を眺めてつぶやいたものでした。
当日
オープニングイベント当日の朝、わたしが現地に着くと、数日前まであった真砂の山がキレイになくなり、平らになった広場に芝生が敷かれ、管理棟の前では梱包を解いた備品の段ボールを業者さんが回収してくれているところでした。
心配されていた天候も、なんとか持ちこたえてくれそうな雰囲気です。
なにしろ数日前まで寒波に覆われていて、ビュービュー風の吹く寒い日が続いていた下関でしたから、風が止んでいるだけでも、なんだか「暖かい」とすら感じられる天気でした。
宿泊サイトはオープニングイベント中も工事が引き続き行われる予定ですが、イベントは1日しっかりやれそうです。
オープニングセレモニーのステージとなる、管理棟の前のスペースを片付けて、音響を設置します。
ヒカルが選んだという半透明のプラスチック製の椅子とテーブルも置かれましたが、スイッチを入れると、中に埋め込まれたカラフルな照明が柔らかく灯って、幻想的なパリピモード。これから楽しいことが始まるという雰囲気が、否が応にも高まります。
そもそもテープカットをするっていうのも、ヒカルもわたしもはじめてで、道具一式レンタルしたのはいいけれど、テープカットのテープってどうやって巻くの⁇ ってところからスタートだし、テープカットする場所どこにする?っていうのも定まっていない状況で、ヒカルも他の準備をしてるところに、ワーキャーワーキャー、どうする? オイどうする!? って騒ぎながらテンパりながら、逆におかしくなって笑いながら会場ができていく様子はまさに「文化祭 直前のあの感じ」で、この歳になって本当に楽しくはしゃぎました。
まちづくり協議会や子ども会の様々なイベントでもそうですが、やはりせっかくやるからには、主催者も全力で楽しみたいですよね。
それではじめて来場者にも心から楽しんでいただけるというもの!
そうこうしていると、最初に到着した来賓の車が駐車場にスーッと入って来られました。
これの様子をボーッと眺めて、ワンテンポ遅れて
「エッもうそんな時刻!?」
ってなるくらいワチャワチャしていたわたしは、オープニングセレモニーの司会を務める予定なのに、司会原稿の最終的なチェックとか、全体を流してリハーサルとか、全くできていません…!!
もうこうなったら開き直り作戦です。
ヒカルがわたしに司会を依頼してくれた意味…、それは、ヒカルもわたしも愛してやまない、生まれ育った自治会の集会所で繰り広げられる、観音様十七夜の縁日で、気心の知れたご近所さんが年に1回集まって、ビンゴ大会や余興を楽しみながら、飲んで食べてワイワイ騒ぐ、あの雰囲気を再現したかった、ということでした。
それならば、全力で、あたたかく元気いっぱいなイベントにするために、楽しんで司会進行を務めるべきです。
腹をくくって、いよいよ グランドーム下関 オープニングイベント のスタートです!
施設内覧会
セレモニーに先立って、来賓の皆さまに グランドーム下関 の自慢の施設を内覧いただきました。
これもなかなか痛快で、3つのグループに分かれてご案内するんですが、まずヒカルが、市長や議員さんなど、いわゆるVIPの皆さまのグループを担当します。おひとりずつわたしがお名前を読み上げて、「それではどうぞいってらっしゃーい!」と送り出すと、続いてショウゴが案内する、業者さん・サプライヤーさんグループ。そして最後に会場に残った、市役所関係の方や地元の皆さんに向かってわたしが、
「ハイッ、では残りの皆さんはわたしがご案内しま…」
って言い終わらないうちに
「“残りの皆さん”とはなんだーッ!」
「“その他大勢”かオレらはーッ!」
とツッコミが飛んできます。ね?実に痛快なんです。
そして、ヒカルはVIPグループの皆さんをテキパキと効率よくご案内していますが、我々“その他大勢”グループは、オーシャンフロントの湯船に入って写真を撮ってみたり、あれこれ気になって仕方ないから自由にウロウロしたりしていて一向に進まないから追いつかれちゃうんです。
だからわたしも
「ハイハイッ、VIPの皆さん来られましたから!お待たせしちゃいけないんでさっさと行きますよ!! ホラホラ!」
と追い立てるように移動を促すとやっぱり一斉に
「扱い雑だろ、雑ゥ~ッ!」
と突っ込んでくださいます。
こういう、日頃は真面目で勤勉に働きながらも、オンオフのメリハリがあって、楽しむ時にはとことん楽しむ姿勢の大人の方たちって本当に素敵だな…と感じます。
ヒカルはこういう方たちに支えられて仕事が成り立っているんだな…と改めて思いました。
で、肝心の内覧会はVIPから”その他大勢”まで非常に好評で、関門海峡の絶景とドームテントの非日常感に圧倒された皆さんは思い思いに、「家族で来たいな~」「バレルサウナができて仲間と来たら最高だね~!」などなど、楽しいイメージを語り合っておられました。
オープニングセレモニー
さぁ、皆さん内覧会を満喫され、和気あいあいとオープニングセレモニーが開始できる準備が整いました。
…とはいえ、そうそうたるメンバーが目の前にズラッと並ぶ中でわたしも高らかにセレモニーの開会を宣言したものの、一歩間違えたら下関を出て行かざるを得ない状況にすらなりそうな気がしてくるほどのプレッシャーです。
そんな中、主催者代表あいさつで登壇したヒカルの第一声、
「♪イェェェェェイ!! 皆さんに 出逢えて良かったァ~ッ」
…いつもどおりに歌いやがった…!!
たいしたモンです。ノドもよく開いて、声もよく出ています。
改めてヒカルの生息している領域に感心するとともに、スィーッと気持ちが楽になっていきました。
これがこのオープニングセレモニーの空気ですよ、この調子でいきましょう!
と、ヒカルが示した瞬間でした。
だって、「テープカットもある、グランピング施設のオープニングセレモニー」ってどんなテンションで臨むものか、経験のないわたしではよくイメージできなかったんです。
お祭り?セレモニー?? かしこまるの?はっちゃけるの!?
って。だから、ヒカルが一発目に和やかな雰囲気をつくったのはさすがでした。
だからヒカルに続いて、吉田真次 衆議院議員、前田晋太郎 下関市長、香川昌則 下関市議会議長 から順番にごあいさつを賜ったのですが、皆さん本当にリラックスされたご様子で、ジョークも交えた明るい雰囲気だったので、会場の皆さんもヒカルも、ニコニコして聴いておられたのは非常に印象的でした。
来賓の皆さまからのあいさつに続いて、ヒカルらしいコーナー「匠の紹介」を行ったんですが、これは全く打ち合わせをしていませんでした。ヒカルからザックリは聞いていたのですが、要は グランドーム下関 をオープンするにあたって、ヒカルが特にお世話になった方をヒカルが紹介するというコーナーです。
グランド―ム下関 の建設を請け負った、建設会社の社長さん。
廃棄物の回収を引き受け、インバウンドも視野に入れた グランドーム下関 のため、ヒカルを韓国に連れて行ってくださった廃棄物処理会社の社長さん。
ジョギング中に偶然発見した土地をヒカルに紹介したことがきっかけで、その土地に グランドーム下関 ができることになったという、ヒカルの高校の先輩。
紹介される方にもヒカルからは事前に知らせてなかったようで、次々に紹介される「匠」の皆さんも、嬉しさと戸惑いと照れくささが混ざり合った表情でヒカルの横に招かれます。
でも、まんざらでもなさそうに、ヒカルの紹介を聞いて、ヒカルに祝いの言葉をかけて、また嬉しそうに、照れくさそうに戻っていきます。「尊い」光景でした。
テープカット
そしていよいよ本日のメインイベント、テープカットです。
赤絨毯の上に、吉田衆議院議員、前田市長、香川市議会議長、ヒカルが並びます。
事前に 金のハサミ と 白手袋 の準備ができていなかったバタバタもありましたが、わたしの掛け声に合わせて、皆さんにこやかにテープにハサミを入れ…ますが…アレ?
ヒカルだけなかなかテープが切れません!
数秒後にちゃーんと切れましたが、翌日の新聞記事の写真を見ると、しっかり「まだ切れてない」状態のヒカルが写っていて、微笑ましい感じで報道・記録されちゃっていました。
それもまた楽しい想い出になる、素敵なオープニングセレモニーが無事に終わり、参加した皆さんは、お土産を手に、それぞれ帰っていかれました。
わたしたちもようやく一息です。
見学会
午後からは一般のお客さま対象の施設見学会です。準備の話でも紹介しましたが、1組あたり30分を目安に、約50組の申し込みがありました。対応するスタッフは採用したばかりのアルバイトさんも含めて4人です。
1組ずつマックスのホスピタリティで丁寧に対応したいところですが、人員と時間の都合がありますので、最初に簡単に説明をさせていただいて、以降は基本的にお客さまが自由に様々なタイプのテントサイトを見学していただくスタイルとしました。
わたしはひとつのサイトにふたつのドームテントがある 「かんもん」 という名前のついたサイトでお客さまを待ち、ドームテント内とガゼボ内は土足厳禁であることや、テントの定員、浴室の種類やコンロを使用した調理のことなどを説明していましたが、ドームテントのドアを開けた時の、お客さまの
「ワァ〜ッ!!」
っていう歓声は何度聞いても嬉しく、その度に疲れが吹っ飛ぶ感覚でした。
申し込みはしたけど来られなかったお客さまもおられたので実際には約40組のお客さまに グランドーム下関 を見学していただきましたが、下関市民の皆さまにもこんなに興味を持っていただいている グランドーム下関 ってすごいな…と思うと同時に、ヒカルが下関にもたらした、そしてこれからもたらすであろう功績は大きいことを実感しました。
唐戸花火
夜の7時を過ぎて、最後のお客さまのグループが見学しているタイミングで、関門橋の方からドーン!と音がして、花火が打ち上がりました。
なんでも、偶然この日は唐戸で花火が上がる日だったらしく、グランドーム下関 のオープンを祝うかのような、そしてわたしたちの今日1日の労をねぎらうかのような花火に、スタッフもお客さまと一緒に、しばし花火を眺めていました。
こうして、お祭り騒ぎの1日が過ぎていきました。
帰り道、車を運転しながら、心地よい疲労感に包まれていましたが、ヒカルはこれからが本番、1週間後のプレオープンに向けて、まだまだ準備が続いていく、というところ。
当たり前ですが、オープンすることが始まりなんですよね。
始まる前から「心地よい疲労感」とか言っちゃうわたし、まだまだですね…!
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