ヒカルの一ヶ月。成長すさまじいです。
押忍、ヒカル応援団団長のシンです押忍!
先月はヒカルとのドライビングトークで、ヒカルのグランピング施設に「共通言語」と「伝統芸能」を持たせたい、って話をしました。
今月も引き続き、レストグランピングにヒカルらしさを出していこう!って話題からスタートです。
トークした5月って、初夏の心地よい気候は暑すぎず、寒すぎず、グランピングではない普通のキャンプはもちろん、様々なアウトドアのレジャーに実は最適なシーズンなんですよね。
それでも、やっぱり夏休みや年末年始のようなまとまった休みがある人は少ないですから、平日はなかなか予約でいっぱい、というわけにはいかないのが現状だそうです。
せっかくのベストシーズンなのにもったいないな… なんとかならないもんかしら…
ここで、コアなヒカルファンでビジネスの感覚の鋭い方ならすでにピンときているかもしれませんね…
そうです、最近話題の「ワーケーション」からもう一歩踏み込んだ積極的にレジャーもエンジョイするスタイル、ヒカルの提唱する「レジャーワーク」なら、平日にビジネス目的で利用する企業さんを取り込んで、しっかり満喫していただいたら今度はハイシーズンのお客さんにもなってもらえ得るという、素晴らしい好循環がイメージできる戦略なのです。
ただし、勤勉な日本人には「ワーケーション」のカルチャーがまだ受け入れられていない感触もあり、コロナ禍に先を見据えて会議や研修をイメージしたワーケーションの設備を整えたホテルもかなり苦戦しているのが現状のようで、まずはワーケーションやレジャーワークにカルチャーを浸透させる仕掛けからジワジワ進めていくべきなのか、設備の整った施設を増やして、少しずつ回転数を上げていくべきなのか…などなど、現実的な戦略を練らなければならない段階かもしれません。
ところで皆さん、「君に捧げる応援歌」という曲と、歌っているアーティスト Hippyさんをご存知ですか?
このHippyさんが、サントリーのジムビームやRCC中国放送、広島県内のグランピング施設等とのコラボで「グランピングで乾杯!フェスタ」というイベントを行っています。
で、このイベントの一環としてYouTubeの動画シリーズが30本以上リリースされてるんですが、なんとこれらが全てグランドーム瀬戸内しまなみで撮影されているんです。
さらにさらに、この企画を通してHippyさんの新曲「僕らのカンパイ」が制作され、そのMVもこれまたグランドーム瀬戸内しまなみで撮影されています!
これはここのブログでもヒカルの記事で紹介されていますね。
すごいな、ヒカル、ビッグネームとのつながり…
…と思うやいなや、間髪置かずにヒカルは さっきまで、FC今治の選手と夕食をご一緒していた とさらにブッ込んできます。
なんでもその選手は大学のサッカー部の1学年上の先輩で、大学生の頃、応援団長としてのヒカルのキャラや活躍っぷりを高く評価してくれていたそうです。
現在はアキレス腱を切ってしまってリハビリ中なのだそうですが、「君に捧げる応援歌」に救われた部分も大きかったそうで、感謝の気持ちを直接Hippyさんに連絡をとって伝えたのだとか。
ちなみに先輩はこれまでも長くプロのサッカー選手を続けておられて、ジュビロ磐田の選手会長としてJ1昇格に貢献し、チームキャプテンも務めた後、2021年から2022年はヴィッセル神戸にも所属していたという輝かしい経歴の持ち主だっていうので、ヒカルが「メシ行きましょうよー」っていつもの軽いノリで誘っていいの ⁉︎って、こっちが動揺してしまいます。
さらにヒカルがこの先輩から伺ったという「成功の秘訣」がすごく深イイです。
それは、
「波のない人であること」
どういう意味でしょう?
Wikipediaでも「豊富な運動量と空中戦の強さを売りに〜」と紹介されているほどの圧倒的な体力を誇る先輩は、常に高いレベルで、調子の上下が少ない、安定したパフォーマンスを出し続けることが大切なんだとヒカルに語ってくださったそうです。
ヒカルによると、先輩も務めていた サイドバック、センターバック などのディフェンダーのポジションは、確かにフォワードと比較しても安定したプレイが求められるイメージがあるそうです。
わたしはサッカーの経験がほとんどないので、まだ馴染みのある野球でイメージしてみても、なるほど守備のエラーが少ない選手ってやっぱり重要で、バッティングには少々調子の波があるのはまだ仕方ないとしても、守備が安定しないのは確かに監督としても使いにくそうだな、と想像できます。
ただこれは、草野球とか中学のサッカー部とかのレベルでなくて、プロの、J1でも活躍していた選手のレベルでのお話なので、まずはひたすら高いレベルに到達できるほどの努力と経験があり、そのうえで、安定した高いレベルでのパフォーマンスを継続するための努力と、プレッシャーに負けない精神力があって辿り着ける境地であるという意味でも、実に深いですね。
Hippyさんも、FC今治の先輩も、ヒカルも、それぞれのビジネスを通して、みんなに非日常を提供し、日頃のストレスから解放しています。
この共通点からなにか新しい化学反応・融合が起きて、グッと心を掴むストーリーが生まれないかな…と思うわけなんですが…そう一筋縄にいくものではありません。
こういう時に大切になるのが、自分の視点・相手の視点・俯瞰した視点 という3つの視点からものごとを捉えることです。とかくひとりよがりになりがちなアイデアを、「相手はどう思うかな」「一歩引いて客観的に捉えたらどう見えるかな」と一度冷静に考えてみることが大事です。
ちょっと思いつくままに、レジャーワークを中心にいくつかアイデアを出してみましたが、イマイチ発展しそうな感触が得られません。これはペンディングとなりました。
話は再びヒカルの近況に戻りまして…。
ヒカルは最近、高知の住宅会社の社長さんで、ヒカルの言葉を借りると「坂本龍馬みたいな人」と表現される方に会いに行きました。
この方との繋がりは EO Setouchi という起業家コミュニティだそうで、商工会や青年会議所のような組織に所属することを全く考えていなかったヒカルが、唯一「入るならここだな」と思ったコミュニティなのだそうです。その理由は、他のメンバーからの助言や手助けがほとんどないことだそうで、「起業家は最終的には自己責任なんだから」というスタンスでしがらみはないけれど、自分と同じような苦労やピンチを乗り越えて、自分よりはるかに成功しているメンバーがいて、交流できることが励みになるとヒカルはいいます。
と、いうわけで高知の社長に会って夕食を楽しんだら、翌日はスタディツアーに参加させていただいたそうです。目的地は今治里山スタジアム、さきほどのFC今治の新しい本拠地で、オーナーで元・サッカー日本代表監督の岡田武史さんが資金を集めて建設した、珍しい「民設民営」のサッカースタジアムです(土地は市有地を無償貸与)。
里山スタジアムのコンセプトは、サッカーの試合日以外でも市民が集まることのできる、まちのシンボル的な施設だそうで、過疎に悩むまちで、サッカーだけやっててもお客さんは来ない、という危機感から、公設だったり公営だったりするスタジアムではできない自由で柔軟な発想で施設を活用していく、という岡田さんの熱意が形になった施設です。
ちなみにこのスタディツアーでは、スタジアム内のカフェで食事もとることができたそうですが、岡田さんが自ら配膳してくださったそうで、サッカー経験者のヒカルからしたら恐れ多すぎる展開にいてもたってもおられず、下膳はヒカルが全て行ったそうです。
岡田さんのお話では、監督と経営者は全然違うそうで、監督はチーム運営が厳しい時でも耐えていれば解決に向かう場合もありますが、経営の場合はそうはいきません。うまくいかないときは口座の残高がどんどん減っていくわけですから、寝ても悪夢を見たりするようになって悩まされたりしたそうです。
岡田さんのお話の中で、ヒカルが印象に残ったというのが、「インディアンの教え」だそうです。
これは、わたしたちはよく
「先祖代々受け継がれてきた土地を次世代に残すために大事にする」
という表現をしますが、インディアンの場合は、今わたしたちが所有し活用している土地や財産は
「子孫から借りているものだから、大切にして、良い形で子孫に返さなければならない」
という風に考えるのだとか。
これは考えれば考えるほど、様々に深いし、ひとつずつが納得できる感じがします。
「守っていく」ものなのか、「創っていく」ものなのか とか、
子孫に「期待する」のか、子孫を「信じる」のか とか、
感謝の方向 とか…。
ただ、今度は考えすぎると、
「ご先祖様が大切にしてわたしたちに託してくれた『子孫から借りている土地』、わたしたちも大切にしてお前たち子どもに渡すから、お前たちも子孫のために大切にして良いかたちで子孫に返しなさい」
…言ってること「先祖代々受け継がれてきた土地を次世代に残すために大事にする」と変わらなくない…?? ってなっちゃうので、シンプルなところで咀嚼をやめて飲み込むことですね。
また、チームづくりに関してもためになるお話があったようで、最初から協調性の高い「いいチーム」を作ろうとすると、最終的に強いチームには仕上がらないそうです。
「アイツとはウマが合わない…。けど、ボール出すと必ず決めてくれるんだよな…」
というような、最初は仲良しでなくてもいいけど、それぞれお互いの個性や強みを認識する、認める、ということを大切にすることが真に強いチームづくりの秘訣なのだそうです。
同じ目標に向かう仲間同士に、最初っから馴れ合いをさせるのは確かに違う気がしますね。
もっと戦略的な人間関係から、必要があって緊張と緩和が生まれ、友情が芽生えるアプローチは一見面倒くさそうですが、チームの一体感としては強固になりそうな気がします。
前回のトークは4月30日だったので、今回のトークまでは実質約3週間しかなかったんですが、まぁヒカルは色々と濃い3週間を過ごしていたようですね。
本も4〜5冊読んだっていうんだから驚きです。
中でも株式会社サイバーエージェントの藤田社長の本は「渋谷で働く社長の告白」や「仕事が麻雀で麻雀が仕事 (近代麻雀戦術シリーズ)」など、多数ある著書をよく読んでいるそうで、藤田社長とヒカルの間には共通点が多いと感じる一方で、ヒカルにないものに気付かされるのが面白いようです。
例えば「追い込まれたり、何か制限をかけられないと力が発揮できないからそういう環境って大事」と藤田社長も言っています。これはヒカル流に言うと「火事場の馬鹿力は火事場に行かないと出ない」です。同じような感覚を持っているんですよね。
一方で、大局観でものごとを判断することが大切、と藤田社長が言うのですが、これは藤田社長の大好きな麻雀から悟られたものです。いい時に調子にのらず、悪い時に焦らない。
これがヒカルのビジネスにおいても、中長期で大局的に物事を見て、冷静に判断することとして活きています。
先述のレジャーワークについて考えた時の「自分」「相手」「俯瞰」の3つの視点とか、スタッフの考え方や言動に一瞬「ンッッ!?」ってなったとしても、瞬間的・感情的に対応するのではなく、一旦冷静に考え直してみることとか。
ちなみに、藤田さん曰く、すぐに誰かに影響されて、尊敬しまくって傾倒しまくるような人はあまり信用できないのだそうです。
20代の頃のヒカルはちょっとそういう傾向があったかもしれないと振り返ってましたが、最近は感銘を受ける言葉があったら、翌日にはまるで自分の言葉のように他人に披露するようになったとのことで、ハハハこれは頼もしい限り!
でも、それって、ヒカルがそういうストンと腹落ちする名言に出会った時、すでにその名言を体現するような経験をしているから、単なる受け売りでなく、自分の言葉で語れるようになっているんじゃないかな?と推測します。
わたしはヒカルの3週間を1時間強でガッツリ聴いても、いろいろ調べながらようやく文字に起こせた次第で…やっぱりすごいですよ、ウチのヒカルは。
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